秋華神社

2021年10月30日【土】08時58分36秒

私の推す、ある人は言いました。
『何を言ってないかが大切』だと‥‥
もちろんそれもありますが、今日は『何を言えないかが大切』という話をします。｛笑｝
意味としては重なる部分も多いと思いますけどね。
というか、『言ってない』事の中に『言えない』事も含まれるわけです。
だから範囲を狭めて、という事になるのかもしれません。

議論というのは、全てをテーブルに乗せて話さないと、間違った答えにたどり着く場合があります。
だから私は常日頃から、『なんでも話せる場が欲しい』と言っているわけです。
まあとは言え、やっぱり『言えない事』ってものあるわけで、なかなか『国民議論』というのは難しいですね。
最後に政治家が１０人ほど集まって最終決定する場、というのなら話せるのかもしれませんが、それまでは話せない事もあるのです。
そういうのは空気を読んで察知し、想像する、或いは想像してもらうしかないわけです。

そこでこの記事では、話せない事の中にどういうものがあるのかを提示したいと思います。

①誰かを、或いは多くの人を傷つけてしまう

人を傷つけてしまうと分かっている事は、普通の人なら話す事ができません。
議論としては話す必要があっても、それを聞いた人の中には、傷ついてしまう人がいるわけです。
まあ私は以前から言っている通り、ツイッターのフォロワーが１０万人をこえるような影響力を持つまでは、それでも話すつもりではいますが、できる限り言わないようにはしています。
でも偶には言わないとダメだと思うので、一つ例を挙げておきます。
例えば『子供を産むのは国民として半分義務のようなもの』というような事です。
産まない自由というのは、『産めない人を助ける為の言葉』であって、本来そんな自由はありません。
何故なら、皆が産まなくなったら、国が成り立たないからです。
でも政治家はなかなか、『みんな子供をつくりましょう』などとは言えないわけです。
言う必要があるのに言えないのです。
こういうのは察してあげるべき所ですが、議論をしているとそういう想像ができない人が多くて困る事があります。

②敵が増え、議論に逆にマイナスになる

それを言うと、逆に自分の意見が通らなくなるものがあります。
例えば差別発言なんかですね。
それが区別なのか差別なのかは人ぞれぞれ判断が分かれます。
自分は区別だと思っていても、差別と取る人がいるだろうと思えばなかなか話せなくなります。
そもそも差別批判ってのはまともな議論をさせない為のものだったりするわけですが、そうは言ってもヒステリックに批判されれば、議論は進まなくなり、その意見が間違ったものととらえられがちです。
だからそういう発言はしにくいわけです。

③皇室利用につながるもの

これは②にも繋がる所があるのですが、『皇室の方が言っていた』或いは『皇室の方が賛成（反対）していた』というような事を言えば、たちまち『皇室利用だ』という批判にさらされます。
それに、本当に言ったのか、本当に思っているのか等、確実でないものも多いです。
これは結論を誤らせる可能性もあります。
たとえ皇室の方が言っていたとしても、それが絶対に正しいわけではありません。
時代によって変わるものもあります。
私は、『ある皇室の方が言ったから』という理由で反対している事があります。
この発言は事実としてあるわけですが、それが正しいのかどうかはちゃんと議論して決めるべきではあると思っています。
だから話せません。｛笑｝
他にも、『法律の重要性』や『自由の危うさ』などを伝えているなと感じる発言も有ったりしますが、だからと言って常にそれが正しいかと言えばそうでは無いわけです。
皇室の方の発言をもって賛否を問うのは危ういので、言えないというのもあるわけです。

④敵を利するもの

これも②に繋がる所があるかと思いますが、これを言う事で逆の立場の人間が盛り上がったりする場合があります。
或いはもうそれが答えだったりします。
例えば大阪城を落とす方法に悩む徳川家康を考えます。
豊臣秀吉の立場で、こういう攻め方をされたら困ると思っている事があるとしましょう。
だからそれをさせたくないわけですが、それに拘わる変更を誰かがしようとした時、『それはこういう理由で大阪城を守る上で重要な部分だから変更は許さない』と言えばどうでしょうか。
そこから『ああなるほど。そうやって大阪城は落とせるのか』と家康は気が付くわけです。
だから変更に反対するにしても、別の理由をつけて反対する事になりますね。
少なくとも大っぴらには本当の事は言えません。
誰かが言えない事の中には、こういう事も有ったりするわけです。


こういった事は、議論をする中で多くの人が経験しているのではないでしょうか。
これを言いたいけれど、言ってしまうと別の問題が出てくる、或いは逆効果だ、或いは間違いに導くかもしれない。
そういう言えない事ってのが、多くの議論の中には存在すると思うのです。
それを想像する力が無いと、ＳＮＳなどオープンな場での議論は避けた方が良いと感じます。
全く逆もありますね。
言えない事がある方も、言えない事がある以上、話はまずまとまらないですし、間違った印象を与えてしまいます。
まあそれ以外でも十分に説明できるだけの要素があれば別ですよ。
その理由があくまで多くある理由の一つで、それが無くても説明できるだけのものがあれば問題ありません。
でも、何もない人が多いんですよね。｛苦笑｝
よく分からない理由だけを並べられても賛成しかねますよ。
想像はしますけどね。
でも私は想像した上で賛成なり反対なりしています。

まあなんにせよ、言えない事ってのが議論の中にはあるって事は、頭に入れておいて欲しいですね。

※※追記※※

そうそう、話せない事ってのは他にもありますよ。
例えば『話さないで欲しい』と言われた事なんかです。
有料情報や、真偽確認が不可能な情報も話せません。
当然そういうのはあると思われるので書きませんでしたが、一応軽く触れておくと‥‥
こういう情報は、基本的には除外して考えます。
信頼できる人からの情報で、信用したい人は信じてもいいですが、普通そういうのは除外して考えるものですからね。