今朝ニュースで、新型コロナウイルスの致死率はインフルエンザの10倍だと報じられていました。
「新型コロナの死亡率は、インフルエンザの10倍」米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長分析結果を米議会で公表〜ネットの反応「誰だよ、新型コロナよりインフルエンザのほうが怖いって言ってたのは!」
私もそのように感じていたので少し書いておきます。
イランで致死率が18%だという情報を得て、これが医療崩壊を起こした時の致死率になるのだなと私は感じていました。
重症化率が20%と言われていますから、ほぼ重症化して病院に行けなければ、死亡するという事が分かります。
そして致死率は2%と言われているわけですから、病院に入院できさえすれば、致死率は重症化率の約1割まで抑えられる事になります。
ただしこれらの数字は、表に出てきた感染者数に対する割合で、潜在的にはもっと感染者はいるはずですから、これほど致死率などが高いわけではありません。
そこで私は今の日本にあるデータで計算してみる事にしました。
クルーズ船のデータです。
クルーズ船は全員検査しているので、此処での致死率はかなり正確な数字であるはずなのです。
計算すれば致死率は1%で、発表されている2%の半分となっていますね。
更にお年寄りの多かった船だという事も含めて考えると、更に半分の0.5%くらいになると予想されます。
ちなみにこの計算から、日本の感染者数は、だいたい発表の4倍くらいにはなると考えられますね。
インフルエンザの致死率は、0.1%から0.01%くらいとかなり差があります。
これはまあハッキリとした事が分からないという部分もありますし、日本などでは低いという事もあります。
そこで重症化率を調べてみる事にしました。
厚労省のデータなどを私なりに計算した所、だいたい0.5%くらいが重症化するという結果になりました。
まあ致死率と比べてもだいたい当てはまりますね。
1割が死亡するとして0.05%の致死率です。
このインフルエンザの数字を新型コロナウイルスと比べると、新型コロナウイルスの致死率は約10倍となります。
よって上記の記事と私の考えが完全に一致したわけで、まあそんなに外れていないのではないかと感じました。
ただ、これをもって10倍怖いかと言えばそうではありません。
感染力はインフルエンザよりもやや弱いです。
季節によって感染力が制限されるかどうかという問題はありますが、現状は同レベルよりもやや下という見方です。
暖かくなっても感染力を弱めないとなると、その辺りでも厄介になるので、逆に10倍以上に怖いという考えにもなりそうです。
まあなんにせよ、インフルエンザと同程度に近い感染力と、致死率が10倍ですから、何も対応せず普段通りの生活をすれば、最高でインフルエンザの10倍の死者が出る事になります。
医療崩壊を起こせば更に10倍になる可能性もあります。
この後治療薬が開発されたりして薬で重症化が抑えられるようになれば話も変わりますが、今現在では、インフルエンザの10倍気を付けた方が良さそうですね。