秋華神社

2021年11月23日【火】10時17分24秒

日本は長く不景気な時代が続いていますね。
景気を良くしようと頑張っていますが、未だにハッキリと好景気スパイラルには乗れていない感じがあります。
今は新型コロナウイルス過でもありますし、その影響で悪性インフレの兆しも出てきていますからね。

まあとにかくそれでも景気を良くしていかないと、日本が衰退していってしまうわけでなんとかしなければなりません。
さて、景気を良くする為にはどうしたらいいでしょうか。
よく言われるのが『ばら撒き』です。
しかしこれを長く続けても、今一歩足りていませんね。
それは何故でしょうか。
それが簡単に分かるように説明します。

景気を良くするために必要な要素は２点です。
ばら撒きはその１点においては良いですが、別の点にはむしろ逆効果になり得ます。
良い部分は、購買力を高めるという効果が期待できる所です。
お金を国民に与えれば、そのお金を使おうという気になって、景気は良くなるように感じます。
しかし景気回復軌道に乗せるにはそれだけでは足りません。
生産性を高める、別の言い方をすれば、「労働意欲を高める事」が必要になるわけですが、ばら撒きはそれには逆効果となり得ます。
それだけお金がもらえるのなら、別に働かなくていいか、或いは労働をバカらしいものと考える可能性もあります。
よっぽど不景気で、多少金を貰った所でまだまだ稼ぎたいと思える状況なら良いですが、ある程度の景気回復がなされてくれば、それ以上には行きにくくなるのです。

ではどうすればいいのでしょうか。
これを見れば一目瞭然だと思います。

購買意欲を高める為に必要な事⇒お金を撒く、国民から税を取らない
労働意欲を高める為に必要な事⇒お金を撒かない、国民から税を取らない

分かりますね。
どちらに対しても効果が上がる方法、それが減税なのです。
減税されれば、お金が手元に残るので、購買意欲が高まります。
減税されれば稼いでもお金が取られないので、労働意欲が高まります。
逆に言えば、増税は最も景気に悪影響を及ぼす行為と言えるでしょう。

生産性、或いは労働意欲を持て余しているような状況なら、リフレ政策のように金を撒くだけでも効果はあります。
でもそこそこの生活ができて、そこそこの労働で良いと思う状況で金を撒いても、需要だけ増えるだけで景気は良くならないのです。
そしてそれ以上撒けば、単純に供給量が足りなくなり、物価だけが上がるという最悪の事態にもなりかねません。
通貨量が増える事だけによるインフレですね。
結果国民の生活には逆効果になり得ます。
それにリフレ政策には『悪性インフレ』など平時でない場合、効果を発揮しづらかったり、対応が難しいという欠点もあります。
リフレ政策の主な考え方は、『労働意欲がある』生産性に上昇余地がある前提なんですよ。
つまり状況によって効果を発揮しにくい場合があるわけです。
さて、今の日本にどれほど余力となる労働意欲が残されているでしょうか。

以前にも言いましたが、ある程度国民負担となる税が高い場合、景気の頭を抑えてしまいます。
それ以上は上がりにくくなるのです。
いや、むしろ限界点があると言えるのかもしれません。
これに関してはやってみないと分からない所もありますが、ある程度の壁はできているはずです。

そして今の日本は、そんな限界点にきている可能性があります。
これ以上ばら撒いても、もう好景気スパイラルに乗せるのは難しいかもしれません。
できなかった場合、インフレだけが国民を苦しめる事になります。
そんなギャンブルは私は望みません。
減税をして、しっかりと好景気スパイラルを目指せるよう、政府には対応してもらいたいですね。

ちなみに、労働意欲を高める方法、或いは生産性を高める方法は別にもあります。
規制改革（規制廃止）です。
こちらも一緒にやるとより効果も高まりますので、是非やって欲しいと思います。