秋華神社

2020年3月26日【木】14時35分43秒

自由というと資本主義、統制というと社会主義というイメージがあります。
まあ一概にそうとは言い切れないし、自由資本主義と国家資本主義という言葉もありますし、今日はその辺りで思う所を少しだけ書こうと思います。

今の日本は、どちらかというと国家資本主義であり、統制された社会主義に近いという人もいます。
或いはそちらに向かっているのではないかというのです。
確かに自民党は常に増税をし、集めた金を分配していくという考えで動いているように見えます。
そこで今、自由な資本主義を求める声が上がり、減税し、お金の事は国民に任せるべきだという意見が徐々に増えているようです。

とは言え、完全な自由が良いわけでもありませんし、逆に完全な統制では駄目な事も既に答えは出ています。
ではどのくらいがいいのか、という事になるわけですが、理想を言えば、やや統制されているくらいが一番国民は幸せなのではないかと思うわけです。
詳しい理由は後で述べますが、まあ自由というのは行き過ぎると、平和、平等などに問題がでてきますからね。

自由というのは常に平和や平等と綱引きをするものであり、自由を縛るルールというのはどうしても一定数必要なのです。

でもやはり自由というのは人間の活力として必要であり、少なくとも今の世界では他のものよりも優先的に考える必要もあります。
何故なら、世界はまだまだ幼く分かれており、競争が必要だからです。
理想は『自由４：６統制』だと思っていますが、現状は『自由８：２統制』くらいにしないと、国家が戦いに勝てない、先には国民が生き残れないという事になるのだと思うわけです。

だから理想は理想であるのですが、現状は自由を優先するべきだと私は考えるわけです。

では何故理想は統制なのでしょうか。
私は、平和で公平な世の中であれば、そして人類の進歩がそんなに必要でないのであれば、その方が逆に自由が得られると考えているのです。
分かりやすい例を挙げると、たとえば『選択的夫婦別姓』ですね。
確かに好きな性を名乗れるのは自由と言えば自由です。
しかし、もしもこの制度の元自由になったとして、本当に自由でしょうか。
これからは、どちらの性にするのか、或いは別にするのか、その希望によっては結婚相手を選ぶ事になります。
今までは誰と結婚しても決まっているようなものですから、結婚相手の選択は１００％自由です。
それが相手を選ぶ必要が出てくるわけで、逆に自由が失われる事になるわけです。

統制される事で自由が得られる事もあるのです。

つまり平和の為の統制、公平の為の統制、そして自由の為の統制とあり、それらがしっかりしてくれば、６割くらいの統制が最も好ましいのではないかと、私は考えるわけです。

もちろんこれは理想であり、現在の世界で実現は不可能です。
やれば国家は相対的に衰退し、いずれ別の価値観によって支配され、良いモノは全て失われる事になるでしょう。
だから今は、この理想をいずれ実現する為に、逆をいかなければならない時なのではないでしょうか。

それに今の日本のルールでは、理想の統制社会とも少し乖離してきていますからね。
既得権や頑張らない人に金が行く仕組みになっていて、これは一度大きく見直す必要があるでしょう。

自民党が変らなければ、そろそろ別の新しい党に政権を交代させる時です。
理想の国家資本主義の実現の為に、今は自由資本主義へ向かわなければならないですね。