秋華神社

2020年6月15日【月】09時16分29秒

私は倉山満さんという言論人の事を最高レベルに信頼しています。
だから倉山満さんの発言に関しては、基本自分以上に信頼します。
もちろんただ鵜呑みにはしないので、意見が違う事も度々あるし、それはそれで別の考え、或いは自分が間違っているのだろうなという結論で消化してきています。
しかし時に納得いかない事もあるわけで、まあそんな事があると眠れず考え込んでしまったりもするのです。｛笑｝

今回は、西浦氏の新型コロナウイルス（COVID-19）によって、何もしなければ４２万人死ぬ予想の発言に関しての見解の相違について考えました。

まず最初に言っておきますが、私は西浦氏を知らないし、まして発言をしている所を見た事がないのでどういう発言をしたのか知りません。
ただ報道で、『もしも何もしなければ８万４千人が死に、医療崩壊を起こした時はその５倍の４２万人が死ぬ予想がでている』というのを聞いただけです。
私はこれを聞いた時、既に私自身何もしなければ２０万人が死ぬ可能性があるという予想を出していたので、『そんなに外れた数字ではない』という感想を持ちました。
だからあくまでこの計算に関してはある程度肯定する立場です。
ただし、どういう言い方をしたのか、発言しても良い内容だったのかなどに関しては深く考えておりませんでした。

それで倉山さんの考えですが、詳しくは動画を見てください。｛笑｝



ザックリ私なりの解釈としては、馬鹿にも分かるように発言には気を付けるべき、或いは悪意を持って解釈しそうな相手に伝えるには足りない所があったといった感じだったかと思います。
私はそれを聞いて、それは少し可哀想なのではないかという感想を持ちました。
ただ計算しろと言われ、その結果を伝えただけでそこまで批判されるべきものでしょうか。
言い方や、他に何を言ったのかは知らないので何とも言えませんが、とにかくそんな感想です。

だから私は考える事にしたわけです。
倉山さんは何故そういう見解になったのか。

そこで一つ思い出した事がありました。
昔某政治家が、『某銀行がつぶれる』という発言を誤ってしてしまった事で、その銀行が本当に潰れた話です。
つまり政治家の発言は重く、特に大臣以上になれば安易な一言が大惨事を生む可能性があるという事です。
では、医者や学者がテレビで発言する事に関してはどうでしょうか。
例えば弁護士が、『麻雀はテンピンまでは合法で逮捕されない』と言えば、当然世間の人はそのまま信じます。
法律の専門家がそうテレビで言っているのだから、信じない理由もありません。
いくらテレビがフェイクニュースを流すにしても、発言者には相応の責任があるわけです。
弁護士が法で嘘が言えるわけがないのです。

そう考えると、医者や学者が専門分野で発言した場合、それはそのまま受け取られる可能性があるわけで、安易な発言は控えるべきでしょう。
特に確信が持てないものに関しては、慎重に話すべきだと思うわけです。
となると西浦氏の発言も、どのように発言されたのか私にはわかりませんが、少し慎重さに欠けている部分があったのではないかと想像できます。
何故なら、テレビではたとえ間違った情報であっても、誰か一人でも専門家がそう言えばそうだと断言して報道する所があるからです。
つまりテレビで発言する場合、そこに間違いがないように報道される可能性があるわけで、ハッキリと言えない事は相当慎重に発言するべきかもしれないという事です。

そう考えれば、倉山満さんの批判も一理あるなという結論になりました。

全てに納得するには、西浦氏の発言したシーンを見てみる必要があるでしょう。
ただ言った内容、主に上記した部分だけを見れば、私はこれで責めるのは少し可哀想だと感じます。
その結果を見ても、これで人々がパニックを起こしているようには全く感じませんからね。
しかし慎重な発言をするべき人であったという事も納得できるので、まあ何とも言えないなと言った所でしょうか。
批判する人もいれば擁護する人もいる、今の状態が健全なのかとも感じます。

とりあえず西浦氏の発言映像は、見る機会があれば見ようと思っています。
その前に先に書いておきます。

恐怖を煽るような発言はあったのか。
何もしない前提はあくまで計算上それしか無理だからであって、日本人が何もしないわけがないから、この数はおそらくあり得ないという事は言ったのか。
自然免疫など色々な要因があるので、この数字はあくまで現状のデータからであるという事を言ったのか。

煽りがなく、以下の説明もしっかりとしていたのなら、私は責められるべきではないと思うし、逆なら責められても仕方がないのかなと思います。

※※追記※※１０：２０

そうそう、テレビの報道で一つ気になる事があります。
『何もしなければ』が『政府が何もしなければ』に感じる所があるという事です。
私の言う『何もしなければ』は、或いはおそらく西浦氏もそうだと思うのですが、『今まで通りの生活を続けていたら』という意味です。
完全ノーガードです。
そこで誤解が生まれた可能性はあるなと感じていたので追記しておきます。