秋華神社

2016年7月4日【月】16時12分59秒

少し面白いレスを見つけたので考えたいと思います。

【参院選】党首に聞く　日本のこころ・中山恭子代表　「今の憲法は日本の精神が入っていない」

こちらの記事で、こんな意見を見つけました。

”
日本の精神って、日本人といっても、それぞれには、
それぞれの経験や個性がある。一緒くたに「日本の精神」
で囲わないでほしい。

精神は、人格に与えられる大切な言葉だ。国家や国民に
総じて括り付けるものではない。生身の人間が生きて
悩んで生活してゆく主体が精神なのだ。

日本の心も同じだ。心は、人格がその主体として生きる
精神だ。「日本の」と一つの限定修飾では、息苦しく
はなはだ迷惑だ。

人間の言葉を、国家に奪われてたまるか。

”
面白い意見ですね。
ただ、こういう事を言い出すと何でもありになってしまいます。

たとえば人は殺してはいけません。
これは日本人の精神です。
今では世界でもあたり前になりつつありますが、それでもそう思っていない人もいます。
『俺は今まで生きてきた経験や個性で人を殺すのは正しいと思っている！』
なんて事を言って通ると思うのでしょうか。
まあそう考える事は自由ですが、それをやってはいけないと日本では決まっています。
これが日本の精神であり心です。

これは、日本が長い歴史の中で、色々な成功と失敗を繰り返しながら精査し続けてきた結果生まれたものです。
日本という国の中ではこれが正しいとされてきた事を指すのです。
それをはた迷惑だ、息苦しいと言われても、秩序を保つ為、より良く生きる為に先人たちが築いてきたものを簡単には否定できません。
もちろん、時代に合わないものは考え直す必要もあるでしょう。
それは個別に対応していけば良いのです。

権力者は国民の為に働くとか、働かざる者食うべからずとか、人は助け合って生きるとか、親は大切にするとか、今でも十分必要な事なのに、そういう心が失われつつあります。
そこは考え直した方がいいのではないでしょうか。

日本の精神とか心というものには、何かしら説得力のある理由があるのですよ。
秩序を守るため、精神的な幸福を得る為、災厄を回避する為、無いよりも有った方が良いのです。
無くて困るものは憲法や法律で確認してもいいですし、有った方が良いけれど無くても困らない程度のものなら教育すればいいし、どっちでもいいものならそれこそ日本の精神などと呼ぶ事すら恥ずかしいのでそのうち自然と消えますよ。

嘘をつかないというのは、日本の精神です。
しかし世界は平気で嘘をつくので、上手くやっていく為にはこんな精神は捨てた方がいいと言う人もいます。
それでも捨てないのは、やはり嘘をつくデメリットの方が大きいと感じているのです。
個人レベルでは、嘘をつくと関係がギスギスして良い付き合いができません。
国家間でも、一度嘘をつくと信用されなくなり、嘘をついて得たメリットよりも相手にされなくなるデメリットの方が大きくなる事を日本人は知っているのです。

私も最近気が付いたのですが、過去から学ぶ事って本当に必要ですね。
先人たちが築いてきたものがどれだけ大切なのか分かります。
どうでもいいものももちろんありますが、私は日本の精神や心はできるだけ大切にするべきだと思いますよ。