今日は、『中国をなめるな!』というテーマで書こうと思います。{笑}
いやぁ~日本人の危機感が色々な意味で無いと感じますので、もう少し真剣に考えたいですね。
まず、中国の高速鉄道から話したいと思います。
中国の高速鉄道は技術をパクったもので、安全性にも疑問符が付きます。
そして現在、インドネシアから受けていた高速鉄道の工事は、失敗に終わったようですね。
中国高速鉄道は「安全性」すら新幹線を超えた!インドネシアでは「勉強になった」
そして負け惜しみにも感じるこのコメントです。
これを見て日本人は笑うでしょうし、世界も駄目だと思っているかもしれません。
しかし中国はまた、次にチャレンジしています。
比新大統領は中国の鉄道供与を受入、前回支援は途中放棄の末に日本が引継
これ、費用はどうなるのかよく分かりませんが、南シナ海問題の棚上げを条件に鉄道をプレゼントするという話です。
南シナ海問題も一緒に考えるから見えにくいですが、これはつまりこういう事です。
『高速鉄道作成の実績づくりをやらせてくれ。勉強のついでに高速鉄道を作らせてくれ!』
こういう話なんですよ。
それに南シナ海の棚上げが付くわけですから、中国側としては超絶儲けものなわけです。
一方これはフィリピンにとっても美味しい話ですね。
あくまで鉄道が完成するまでの棚上げなわけで、中国がもしも今まで以上の行動に出てきたら当然対応はできるのです。
途中で鉄道計画が中断しても、失うものはありません。
中国はこういう事をしてでも、自分たちの技術レベルを上げて、それを世界に認めさせようと必死に頑張っているのです。
この姿、年配者なら見覚えがありませんか?
戦後日本です。
何もない所から、他国の技術をパクってでも成長し、失敗しても何度でもチャレンジし、使えるものはなんでも使って成長しようとする精神。
流石に今の日本で、失敗する確率が高い仕事を安易に受ける事はできません。
中国にしても、今の時代では世界から笑われる事でしょう。
しかしそれでもやっていく中国に、私は凄さとか怖さを感じますね。
日本のモノづくりをしていた人も、昔は酷かったのですよ。
できるかどうか分からなくてもとにかく仕事をうけ、無理なら謝ってまた挑戦する。
資金が足りず材料が調達できなければ、廃材から拾い集めてでも作り上げる。
そういう事ができる時代だったからと言ってしまえばそれまでだけれど、果たして今の日本人の精神で、時代が違っただけでそれができるのかは疑問です。
それを中国は今この時代にやっているのです。
それが良いと言っているわけではありませんが、やる中国の気合いというか精神は侮れませんよ。
南シナ海問題は棚上げと言いながら、フィリピンはしっかり危機感を持っていますよね。
フィリピン軍、南シナ海で漁民動員し「海上民兵」組織へ、主権主張を強化―中国紙
今の中国をなめていたら必ず痛い目にあいます。
中国人のマナーの悪さとか手抜き工事とか見ていたらバカにしたくなる気持ちも分かりますよ。
でも私は中国人の方とも何人も一緒に働いた事があります。
ハッキリ言って、みんな仕事ができます。
エリート層しか日本には来られない時代だったのでそういう理由もあるかもしれませんが、能力は高いです。
中国雑技団とか見ても分かるように、中国人が集中して真面目にやった時のポテンシャルはとにかく高いです。
ただ、要領よく手を抜く事は多いですけれどね。
今の中国で問題なのは政治体制ですよね。
共産党に忠誠を誓うようなものでなくて、しっかりとした教育を施せば、アメリカすら簡単に越えますよ。
アメリカから見れば共産党で良かったと思えるかもしれません。
習近平は失敗続きですからね。
立場もかなり危ういですし、経済も悪くなっているし、内部にもかなり不満がたまっているでしょう。
日本としては中国の政府がまともだったらと思いますね。
それなら中国とも仲良くして、中国をリーダーとしてアジアの発展に貢献できたはずです。
ただ残念ながら中国共産党なんですよね。
東シナ海で一触即発の危機、ついに中国が軍事行動
とうとうここまでやってきたかって感じです。
習近平の指示なのか、それとも軍の暴走なのかは分かりませんが、どちらにしても抑えられない状況に近づいています。
日本の歴史を見ても分かると思いますが、トップが下の者、或いは軍部を押さえつけられない状況というのはあるのです。
西郷隆盛はどうして西南戦争をする事になったのでしょうか。
本人が反対でも、やるしかありませんでした。
満州事変はどうして起こったのでしょうか。
満州で酷い目に合う朝鮮系日本人を見捨てる事が出来なかったからです。
駄目だと分かっていても、止められない感情ってのはあるのです。
今の世の中戦争なんて起こらない、なんて考えているお花畑な人は考え直した方がいいですよ。
安保法案に反対していた人はよく歴史を勉強して、世界情勢をしっかり確認するべきです。
そして相手の立場に立って考えてみてください。
今の中国は日米中心の包囲網に囲まれ、孤立し、経済的にも追い詰められています。
いつぞやの日本みたいじゃないですか。
中国をなめていてはいけません。
行動を間違えば本当に戦争になりますよ。
そしてその時、今の規模の自衛隊で大丈夫ですか?
今の体制で本当に日本の安全が守られるのですか?
アメリカにとって日本は重要な場所です。
でも中国が狂ったように攻撃を仕掛けてきたら、どう気持ちが変わってもおかしくありません。
私は今の中国共産党体制は好きにはなれません。
でも長い歴史を振り返ってみて、もしも今最低限まともな国だったら、凄く仲良くやっていきたい国です。
やっぱり長く影響を受けてきた国ですし、なんとなく仲間だという意識もありますから。
とは言え今は中国共産党です。
しっかり対応できるように準備しておく必要があります。
憲法9条改正反対とか、安保法廃止とか言っている場合ではないのです。
中国がどうなっても対応できるように、軍事も経済もしっかり準備してほしいと思います。