私は現在の消費税増税には反対している。
増税しようとしている人の論理もおかしいし、少なくとも今は駄目だ。
しかし常に増税に反対しているわけでもない。
以前から言っている通り、経済が過熱した時にそれを冷ます為の増税は問題が無いと思っている。
更に、増税の意義に関しても実は私は前向きだ。
人は豊かになると金を使わなくなるから、消費を強制する為のものになり得る。
よくネットとかで言われいてる事だが、今は色々なものがスマホに集約されたりと、少ないアイテムで豊かな生活ができる時代だ。
だから人は金を使わなくなっている。
しかし経済を回す為には金を使ってもらわなければならない。
個人が使わないなら、それを国が徴収して必要な事に使うというのは正しい。
ただ問題は、増税すると低所得者も同じように金を取られてしまうという事だ。
だから私は、増税を否定はしないが『時期』と『取り方』の2点だけしっかり抑えてくれればと考える。
でも実は、増税していないのに増税と同じ効果を得られるいい方法がある。
それがインフレである。
少しずつインフレさせれば経済は回るし、貯蓄しているお金の価値が徐々に下がるわけだから、貯金に税金をかけているのと同じ効果が得られる。
つまりインフレ政策は、金持ち増税政策と同じわけだ。
この方法は、色々な意味で良い所がある。
実際に金持ちだけに税をかければ、資産を海外に逃がす恐れがある。
でもインフレならばそういったデメリットがない。
それで現在インフレにしようとしているわけだが、面白い事になっている。
インフレにしようとしていてもインフレにならない状況なのだ。
こんな状況で増税したらますますデフレになるし、かといって金融を緩和してもなかなか動かない。
本当はこういう時に使える方法としては、借金をチャラにするってのがある。
事実、現在日銀の保有は300兆を超えているはずだが、それでもインフレにならない。
だったらこの借金をそのまま踏み倒しても何も変わらないという事だ。
踏み倒し方は以前にも提案したけれど、ゼロ金利1万年国債だとか政府紙幣で良い。
これで一気に国の借金は300兆円減る。
実際戦前の日本では何度もそのような政策をしているし、みんなが金を貯める以上可能な方法だ。
貯める分のお金を発行しているだけにすぎないし、使わなければインフレにはならないから。
借金が減って国民が安心するのなら、これはとても効果的な方法となる。
ただ問題は、これは日本だけの問題ではないという事だ。
その行為自体が相場に反応する事になる。
何も変わらないのに、変えてしまう人がおそらくいるだろう。
日本国内では何も変わらないのに、円を売る人が増えるのだ。
しかし日本は借金を増やす以外に選択肢はない。
何故ならみんなが貯蓄を増やそうとしているからだ。
誰かが金を増やそうと思えば、その分誰かが借金しなければならない仕組みで金は回っている。
信用創造というやつだ。
だから今は、実際に金を回す事でインフレにする事を求められている。
でも、少しずつやってみるもの面白そうだよね。
『日銀への借金は踏み倒してもいい!』と言われているわけだし、政府紙幣を少しずつ発行して試してみて欲しい。
デフレで凝り固まっている今がチャンスだと思う。
日本人は世界の中でも金を貯める傾向にあるわけだし、おそらくこれが一番いい方法なんだけどね。
後半は話がずれてしまったがまとめると‥‥
増税にも実は意味がある。
金を使うよりも貯める傾向にあるから、それを徴収して使わないと金が回らないからだ。
しかし今はそれよりもインフレにする事が大切だ。
理由は、デフレ時の増税、特に低所得者を巻き込む増税ではデメリットの方が大きいから。
だったら政府紙幣で強制的にインフレさせたらどうだろうか。
今の日本人にはピッタリの対応だと思うのだけれどね。