懸魚(げぎょ)とは、建築装飾の一つです。
破風 (はふ) の下部内側、又はその左右に棟木や桁の先を隠す為付けられた飾り板です。
写真中央が懸魚で、その左右に伸びている彫刻装飾も懸魚です。
それが付いている屋根の下にある板が破風です。
懸魚の真ん中にある金色の六角形の飾りは六葉(ろくよう)と言います。
六葉は釘隠しの中の一種で、長押し飾りなどとも言うようです。
下の写真は
千木・鰹木・鳥衾の説明の所で紹介したものですが、屋根の下にある左右に広がる赤と白の部分が破風です。
懸魚には多くの種類があります。
下の写真のような
向拝下にある鳳凰の
宮彫りも懸魚と言われいています。
通常よくある種類としては、蕪懸魚(かぶらげぎょ)、梅鉢懸魚(うめばちげぎょ)、三花蕪懸魚(みつばなかぶらげぎょ)などがあります。
写真のは蕪懸魚です。