御幕(おんまく)とは、神社の
社殿などに付けられている幕の総称です。
取り付ける場所などによって違う呼ばれ方をします。
神社にある御幕の総称として『神社幕』が使われています。
通常神社の
拝殿前方に付けられている大きな
神紋入りの幕の事を指します。
神紋の入っているものは『紋幕』、奉納されたものは『奉納幕』とも言われます。
他にも拝殿の中などで使われていたり、
神棚の前に掛けられているものは、『神前幕』や『神棚幕』と言います。
神社の
門に掛けられているものは『門幕』や『玄関幕』と言います。
写真左側の手前、或いは右上の写真のような、仕切る為に使われているこのタイプの御幕は『帳(とばり)』とも言います。
壁代にある朽木柄とは違う絵の入った帳を『戸帳』や『門帳』と言いますが、神紋とは違う模様が描かれていたりもします。
人によってはこれらをまとめて『御神幕』とも言うようです。
御幕に書かれている神紋によって、その神社の
主祭神などを判断する事ができます。
場合によっては神紋とは関係の無い柄が入っているものもあります。