壁代(かべしろ)とは、母屋と庇との間を隔てる為に長押から垂らした帷帳です。
或いは目隠しの為に用いられたりしています。
神社では神聖な空間である事を示す為に、内装用に使われています。
幕に描かれている模様は『朽木柄』或いは『朽木模様』です。
朽木柄の入ったものを朽木幕(くちきまく)とも言います。
ただし朽木幕とは、主に神葬祭で使われるものを指します。
白地の布に朽木模様と、布筋という紺色のラインが入ったものです。
普段神社で見かける紫色と赤色のラインの入ったものは、壁代と言った方が良さそうです。
台に二本の柱を立てて横木を渡し、それに帳を掛けて使う仕切りは、壁代とは言わず『几帳』と言います。