社格(しゃかく)とは、神社の格式の事です。
朝廷などにより定められていたりします。
延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)内に記載されている神社は『式内』と言います。
延喜式神名帳とは、延長5年(927年)にまとめられた『延喜式』の九・十巻に、『官社』として神社名がまとめて記載されている部分の事です。
これも一種の社格となっています。
明治以降に延喜式神名帳に倣って作られた『近代社格制度』によって定められた社格もあります。
既に廃止されていますが、現在も社格を表すものとして考えられています。
伊勢神宮をトップとし、『宮社』>『諸社』>『無格社』に分けられます。
『宮社』は『官幣社』>『国幣社』に分けられ、それぞれ『大社』>『中社』>『小社』に分けられます。
宮幣大社は国幣大社よりも社格が上ですが、大中小変わった場合の規定は無いようです。
別格宮幣社という宮幣小社と同じ待遇の社格がありますが、特に国幣小社よりも社格が上だという規定は無いようです。
『諸社』は『府社』『県社』>『郷社』>『村社』と分けられます。
これらはあくまで国家による待遇の差でしかありませんが、社格として今も名残があります。
他、現在では神社名の最後に付けられる『神宮』『宮』『大社』『神社』『社』にも意味があるようです。
神宮は最も高い格式とされ、皇室のご先祖様を祀っている神社です。
宮も同じく皇室系ですが、地域で最も大きな神社にも付けられています。
天満宮なんかがそうで、規模の小さい天神さんは天神社と言われていますね。
格式は高いです。
大社も格式は同じく高いです。
出雲大社なんかがありますね。
その他普通の神社は普通に神社とつけられ、摂末社など小さなものは祖霊社などと社が付けられているそうです。
これとは別に、『宮』は神様のお住まい、『社』は神様が降りてくる場所という意味もあったりするそうです。