冠木門とは、柱と貫(横木)だけで造られた屋根の無い門の事です。
※屋根のあるものをそう呼ぶ事もあります。
形としては、明神
鳥居の天辺にある横木、島木や笠木が取り除かれたような感じですね。
現在『門』と『鳥居』の区別としては、門扉(もんぴ)のあるものが門、無いものが鳥居となりそうです。
鳥居はそもそも門の一種ですし、門扉が無くても門とは言えますから、
垣や塀と繋がっておらず、門扉が付いていなかったとしても、それは冠木門と言えるのでしょう。
ただ、門扉の無いものを冠木鳥居という人もおられるようです。
ちなみに今で言う冠木門の形をした門は、元々釘貫門と呼ばれていました。
元々の冠木門は、鳥居でいうと神明鳥居の貫が無いような形で、二本の柱に笠木を乗せただけのような形をしていました。
その流れで、某神社には冠木鳥居形と言われる昔の冠木門に近い形の鳥居があります。
現在の釘貫門は、二本の柱に貫を二本上部に通し、下に扉を付けた簡単な門の事を指します。
形ではなく、『釘貫門⇒小さく簡単な屋根の無い門』『冠木門⇒大きくて立派な屋根の無い門』といった感じでしょうか。