まあそんな風に教えられてきたし、そう解釈するのに都合のいい部分だけが伝えられるから、勘違いして当然だよね。
大日本帝国のアジア侵略は侵略じゃないという風潮
侵略だと思って当時戦争していた人はどれくらいいるのだろうか。
侵略じゃないと考えていた人も沢山いるだろう。
個人の心の中までは分からないし、今になって聞くことはできないから、本当の事なんてもう分からない。
ただ、客観的に歴史を見れば、確かアメリカのなんちゃら君も『侵略じゃなかった』と言っているわけで、不幸な方向になんとなく進んでしまっただけに感じる。
当時の事を判断するには、当時の世界情勢、価値観、各国の動き、全てを理解して考えなければならない。
満州事変で関東軍が因縁つけて攻撃して、その後も領土を奪った事実だけを見れば、『侵略』だと言える。
でもそうするには理由があり、それなりの事情があったのだ。
『結果的に侵略』と『侵略をした』は別の意味である。
例えば今日本に、何処かの国が攻めてきたとしよう。
日本は国を守るために反撃する。
すると攻めてきた国が逆切れして『核ミサイルを日本中にぶち込んで日本人は皆殺しにする!』と言ってミサイルの準備に入っている事が分かったら、当然核ミサイル発射を阻止する為にミサイルか基地を破壊しようとするよね。
それでなんとな阻止した時、敵の政府が壊滅していて、まともに統治できる体制じゃなかったらどうするか。
今なら国連に持ち込んで相談したりするだろうけれど、当時の常識としては戦争に勝ったものが領土を受け取ったりして、最終的に強国が納得すればオッケーな世界。
今の価値観では言えないよ。
当時のグローバルスタンダードであり、今では到底受け入れられるものではなかったけれど、そういうルールだったのだ。
日本がアメリカと戦争をするまでの流れは、実に複雑である。
これを侵略戦争だったと言うには無理があり過ぎ。
スパイにいいように操作された部分もあり、単純に日本が悪かったなんて到底言えない。
もしも当時の価値観が今も残っていたら、日本国民は北朝鮮に拉致された被害者を『戦争してでも取り返せ!』と言っている。
それがその当時の庶民感覚だったのだ。
当然それをすれば色々と問題があるので、安易にできるわけではないけれどね。
当時の状況としては、日本人となった朝鮮人が『世界の一等国ブランド』を笠に着て、満州辺りで偉そうにしていた。
朝鮮や満州辺り、中華民国の国境なんてしっかりとしたものが無くて、色々な所に朝鮮人はいたのだ。
それが理由な所もあったかもしれないけれど、そういう朝鮮人が中華民国人にひどい目にあわされていた。
そもそもの状況として、中華民国は国中しっかりとした統治がされているわけではなかったからね。
だからそういう酷い状況を放置するしかなかったわけで、それに対して日本国内に不満があったわけだ。
『日本人(朝鮮人)を助けろ!』ってね。
国家としては他国の目もあるし、勝手にはなかなかできない。
でも国民は『戦争して助けろ!』と不満爆発。
そんな中で関東軍が暴走してやっちまったのだ。
でもこれに関しては表向き他国も認めていた。
だから収まるはずだったのに、満州国の溥儀大先生が余計な事を言い出して、それを助ける為に関東軍が更にやっちまったわけだ。
満州国は傀儡政権とはいえ、友好国だからね。
『ここの土地がないと満州国じゃないんだもん!』
とか言われて、さらなる土地へ進出して、階段から落ちてゆく日本‥‥
その後もいきなり攻撃されたり『挑発された』からドンドンエスカレート。
少なくとも他国を納得はさせられていなかったけれど、挑発されなければ事は大きくはならなかった。
しかし挑発に乗り、アメリカ君が乗り出してきて、仕組まれた戦いに突入していく。
いきなり真珠湾を攻めたとか、何故アジアの各国を攻める必要があったのかとかいうけれど、それなりに理由は考えられる。
アジア各国を攻めたのは『植民地解放』という建前があったから。
その為に戦うと言っておいて攻めないとおかしいよね。
どう考えても単なる建前だと思うよ。
でもそれを建前にした以上やるしかなかった。
結果日本は、戦争目的を達成したから大勝利だよね。
ただ国益には全くつながらず、何をやっているのだろうかって感じだけど。
真珠湾を宣戦布告も無しに攻めた事を今でも批判している人がいるが、全てにおいて否定はできない部分もある。
そもそも宣戦布告から戦争がはじまるわけではないし、挑発も戦争と同じ行為。
ハルノートを貰ったら普通の国なら戦争すると言われるくらいのものだったし、こんなものを送り付ける国が先制攻撃を批判はできないよ。
もちろんアメリカ側から見れば、先制攻撃してもらわないと筋が通らないと考えていたわけで、日本が攻撃しなければ戦争は起こらなかった。
あくまで武力による戦争はね。
大統領が戦争しませんって事で選挙に勝っているわけだし。
でも日本から見れば、ABCD包囲網はなぶり殺しなわけで、引く事も出来なかった。
朝鮮がもっと自立できる民族だったら併合せずに済んだだろうし、マスコミが国民を煽るような記事を書かなかったら、そんなものに乗せられない冷静な国民だったら、違った結果もあったんだろう。
スターリンにまんまとやられたとか、共産党のスパイがぁ!とか、そこに責任を押し付ける人もいるだろうけれど、ソ連だってとてもヤバい状況の中、なんとか自国が生き残る術を考えてやったわけで、単純に悪かったとも言えない。
ぶっちゃけ、誰が悪かったとか一国に責任を押し付けられるものではない。
大切なのは、どの行為が間違っていたのか、どうしたら良かったのかを考える事だ。
相手にだって相手の事情があるし、その辺りもしっかり考えなければならない。
もしも今も『日本だけが侵略戦争をして悪かった!』と本気で思っている人がいたとしたら、それはただのバカ。
あくまでそうしておきたい人が分かっていて言っているだけ。
だから日本人は、別に自分たちが悪かったなんて思う必要はない。
そろそろ自虐史観は止めにしようよ。