WEB秋華ドットCOM


★11★宇宙の絆2 第10話
2009年10月2日【金】02時31分37秒

昨日は15人ほどテストバトルの相手をしたが、我々基準で少尉以上になれる人はいなかった。
じぇにぃの方に、そこそこ使える人がいたらしいけど、それでも中尉クラスらしい。
ちなみに人数が増え、国力もかなり増えてきたので、俺の階級は今は少将、じぇにぃが准将だ。
てけとーさん、美夏さん、壁さんも准将に昇格で、初期からのメンバーと主要メンバーだけで将官クラスをやっている。
グループ通信メンバーもそうである。
できれば後何人か、このメンバーに入れたいのだけど、強くてはなせる人はなかなかいないものだ。
って、まだ1/3をテストしただけだから、今後に期待だ。
 アライヴ「今あいてる人で、テストバトルしてない人いましたら、返事ください。」
回線につないでいるかそうでないかは、軍の通信回線を開けばわかるのだけど、回線をつないだままでいない人も多いから、こうして呼びかける必要がある。
 レイズナー「あ、よろしく!」
 アライヴ「はい、こちらこそ。」
レイズナーさんは、知っている。
と言っても、個人的にではなく、ファーストの頃は中将までいった人だから知っているだけだ。
でもそんなに強いと言える人ではなかった。
しかしそれはシミュレーション主体だった頃の話。
今はパイロットとして来ているから、もしかすると・・・
・・・
悪くは無かった。
無かったけど、期待はずれだった。
中将だったから、もっとやるかと思っていたけど、我が軍ではせいぜい少佐だな。
それでもこの人は貴重な戦力になるだろう。
ちょっと偉そうだけど。
 レイズナー「君強いね。俺の軍にいてくれたら、中将にしてやったのに。(笑)」
いや、あんたの軍なんか絶対入らないし。
 アライヴ「ありがとうございます。で、おそらく我が軍のとりあえずは大尉あたりになると思いますが、いいですか?」
 レイズナー「そんなに低いの?俺前中将だったんだよ?」
訂正。
すっげぇ偉そう。
 アライヴ「すみません。できるだけあげるよう大将には言いますけど、上の方は詰まってるので、今後の活躍次第になると思います。」
 レイズナー「そうだな。活躍すればいいんだからな。君と同じ隊にしてくれよ。」
 アライヴ「私は旗艦直属なので、それは無理かと。すみません。」
 レイズナー「しかたねぇなぁ。自力で活躍するか。」
最初からそうしてくれ。
あなたにはなかなか難しいだろうけど。
 アライヴ「それでは、今後ともよろしくです。」
 レイズナー「はいはい~」
 一生「ふぅ~。全くこういう勘違い野郎は駄目だな。完全に名前負けしてるし。」
レイズナーって言えば、なかなか評価の高いアニメだ。
俺でも知ってるし。
そんな名前つけるなよな。
レイズナーがかわいそうだよ。
さて、気をとりなおして、次いくか。
俺は軍全体に通信を入れる。
 アライヴ「まだテストバトルしていない人いましたら、声かけてください。」
しばらく通信が無い。
まあ夕方とは言え、働いている人がなかなかゲームできる時間ではない。
いるのは多くが学校帰りの学生か、俺みたいなプーだ。
しばらくボーっと画面を眺める。
この時間はもういないかなぁ~。
そんな事を思って一旦墜ちようかと思った時、通信が入った。
 チョビ「はいrはいあrlじゃ」
・・・
 チョビ「はい!お願いします!」
どうやらあわてていたようだ。
なんだかこれだけで、弱いってわかるんですけど。
まあでも一応テストしないとね。
 アライヴ「はい。チョビさんですね。ではやりましょう。」
 チョビ「よろしくお願いしますーー!!」
ドジっ子属性で、こんな時間からプレイしてるって事は、きっと中学生か、良くて高校生かな。
 アライヴ「では、そちらは本気できてください。終了の時は、発光弾を飛ばすか、通信で伝えます。」
 チョビ「はいです!!」
さて、軽くもんでやるか。
テストバトルがスタートした。
チョビさんの機体は、ごくスタンダードな機体だ。
っていうか、全くカスタマイズしてないんじゃないのってくらい、最初に与えられるデフォルト機のようだ。
これだけで、相手の強さはだいたいわかる。
きっとヘボだ。
そう思って不用意に操作していたら、いきなり正確なビームライフルの攻撃がとんできた。
 一生「おっと!」
俺は一発目をうまくかわしたが、すぐに二発目がとんできて、それを左腕に少しかすらせてしまった。
 一生「なんだぁ?」
弱いと予想していたのだけど、案外やるんじゃないか?
俺は真剣に動きを見た。
落ち着きの無い動きだけど、その分動きが読めないし、狙いをしぼれない。
 一生「ちょこまかと!だからチョビか!」
俺はそれでも狙いをつけて、絶妙なタイミングでビーム砲で攻撃した。
あの機体でこのタイミング、そうそうかわせるもんじゃない。
って、盾か。
チョビさんは盾でビーム砲を受けた。
盾なんて重くなるだけだし、それに反応できるならかわす方が賢い。
なぜなら盾は有る意味消耗品だから。
しかし、なんだろうこの子・・・いや、歳も性別もわからんから一応この人と言っておこう。
今戦ってわかったけど、あの機体は完全に初期状態だ。
少し違うのが盾だけど、デフォルトよりも大きな盾だから、動きは更に遅くなっているだろう。
人型のコントロールもその分難しくなっているはずだ。
なのにこのうまさ。
そうだ、うまいんだ。
フェンネルは使ってないけど、俺はそれなりに本気で攻撃している。
なのに攻撃を当てる事もできない。
一方チョビさんは、一発とはいえ俺にビームライフルの攻撃をかすらせた。
もしこれがポイント制の戦いなら、有効をとられている状態だ。
なんとまあ、巧い人ってのは密かにいるものだ。
このテストバトルをしていなければ、もしかしたらこの子、いやこの人を完全にただの下っ端として使っていたかもしれない。
しかしもったいない。
もっと良い機体に乗っていれば、今頃すでにどこかの軍で、エースパイロットだったかもしれない。
でもだから、こうして今此処にいるわけで、凄くラッキーだったのでは?
まあとにかく、もう少し戦ってみよう。
少なくとも負けてる状況で終わるのはあれだし。
俺は本気を出すことにした。
フェンネル展開。
さーて、これに対して、どういう戦いを見せる?
なんて思った瞬間、チョビの盾から無数のビームが発射された。
 一生「なんですとぉ!!拡散ビーム?しかも熱感知型だよ。」
俺の展開したフェンネルが、一瞬のうちに落とされた。
この子、いやこの人、俺の天敵じゃないか!
普通こんな盾を持つプレイヤなぞ存在しない。
冗談でやっているやつくらいだ。
でもこの子、いやこの人はマジでこの盾を使っている。
そして巧い。
フェンネル無しでこの子に勝つ?
もうこの子でいいや。
きっと高校生だ。
女の子だ。
人型の性能はこっちが上だ。
勝って当然のはずだけど・・・
俺は集中力を高めた。
結局テストバトルの制限時間10分、全てを使っても決着はつかなかった。
そしてこちらの攻撃で命中させたのが、ビーム砲1発と、意表をついた予備搭載のフェンネルの攻撃だけ。
こっちは何発当たっても不思議ではないくらいだったが、運良く最初にかすって以来、攻撃はくらわなかった。
でも少し何かが、他に気がいくような実戦だったら、俺は負けていたかもしれない。
この後チョビに、じぇにぃともテストバトルさせてみたら、あっさりじぇにぃに負けていた。
まあ初戦だったから、じぇにぃが強いのはわかるけど、相性ってのもあるのかもな。
あの盾も、じぇにぃの強力なライフルには、腕が盾を支えきれずにいたしね。
だからこそ、今後チョビには良い機体に乗ってもらおう。
きっともっと強くなる、そう確信した。
ちなみにチョビは小学生で、夜11時までしかプレイできないらしい。
そして日曜の昼間も、親に注意されてできないらしい。
全くもったいない。
この子が完全体だったら、我が軍の優勝確率が倍増だったのになぁ。